40周年記念式典・講演会開催

大阪販売士協会40周年記念講演会


会 場:  大阪新阪急ホテル 
日 時: 平成30年1月25日(木)

「まちとともに歩む小売業」大阪市立大学 名誉教授 石原 武政氏

大阪販売士協会40周年記念式典

記念講演会

協会創立40周年記念講演会報告
開催日:2018年5月31日(木)
テーマ:「まちと共に歩む小売業」
講 師:大阪市立大学 名誉教授  石原 武政 氏
報告者:京 里美


大阪販売士協会創立40周年記念講演会は、大阪市立大学で37年、関西学院大学で5年、さらに流通科学大学において6年教鞭をとられた大阪市立大学名誉教授の石原武政氏にご登壇いただきました。知名度も高く、ご多忙な石原氏のご講演とあって、当日は大変足元の悪い中にもかかわらず、多くの方々にご参加いただき、大変盛況となりました。
今回は、「まちと共に歩む小売業」と題して、時代と共に勢いを失いつつある小売業に活力をいただける貴重なお話をお聞かせいただきました。
まず、小売業発展の原点ともいえる、今年4月に誕生して100年となった公設市場の発展の歴史から、その意義、役割を解説いただきました。昭和に入り、その役割が商店街へと引き継がれ、単なる「買い場」としての機能だけでなく、まちを形成する中心であったこと、そして何より元気をいただいたのは、公設市場が大阪から全国に広がり、戦前の商店街運動のリーダーが大阪にいたというお話でした。さらに、そのリーダーであった中村金次郎が80年も前に残した「商売は品物を売ると共に、満足を売らなければならない」という認識やその具体的な指摘の数々が今も通じるものがほとんどであるということ。”ドラッカーもびっくり!”との石原氏の話に皆さん大きく頷きました。
戦後は「流通革命」から起こる革新に次ぐ革新で、小売業の中心も資本力にものを言わせた”低価格と豊富な品揃え”で多店舗化していった「総合スーパー」、定価だが利便性をアピールした「コンビニ」、さらに「郊外型SC」「ネット通販」とめまぐるしく主役が変わっていき、商店街や中小の個店はどんどん圧倒されていくことに。このあたりからは私たちも実感しています。
その革新の中で最も影響が大きかった「情報化」によって、重視される情報が「商品情報」から「取引情報」になり、これをどう活用できるか、これからはまさに「情報を制するものが流通を制する」ということになります。インターネットが本格的に普及してまだ20年強でありますが、「対面販売」「現金決済」が主流である日本の小売業の商取引に大きな影響を与え、また、インバウンドの増加がキャッシュレス化を加速させています。決済手段がクレジットカードからより便利なデビットやQRコード決済に移行することが予想され、このことがさらに取引情報を蓄積させることになります、と石原氏は話されました。

しかし、ネット社会となっても店舗で見てネットで買う、いわゆる「ショールーミング」とネットで検索して店舗で買う「Webルーミング」の購買割合が少なくないという調査結果は、非常に興味深いお話でした。なぜネットで買物が完結しないのか?人は売らんがためではない助言や感想を言って欲しい、自分の買ったものを身につけて人に見て欲しい、それを実現するのが実店舗であり、人が集まる商店街です。小売業は「買い場」としての機能+αを発揮することが求められているのであります。
一見衰退の一途しかない店舗型小売業は、まだまだ期待が大きいことを様々なデータやご自身の研究実績から例を示しながら、具体的でかつ現実的な課題解決の方向性をたくさん私達に示していただきました。
石原氏は昨年まで半世紀近く教鞭をとられていたこともあり、わかりやすく、また今話題のキーワードを盛り込み、ときに笑いあり、巧みな話術であっという間の1時間半でした。

最後に、大阪から発展した公設市場の70周年誌まで携わられたことに触れ、私たち販売士が様々な課題に挑戦して大阪のまちを支え、大阪販売士協会も50周年、そして100周年を迎えられることを祈念するとエールを送っていただき、私達も中身の濃いお話に感謝の気持ちを込め盛大な拍手を贈りました。

大阪販売士協会40周年記念式典
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販売士
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